NEWアイアンのフックがひどくて

〈Q〉

福岡県:『田中さん』(56歳・162センチ・73キロ)
年々歳を取り飛距離が落ちています。
思い切ってカーボンシャフトに切り替えたのは3年前でした。
今年も少しでも飛距離を取り戻したくて「飛ぶ!」と、噂のアイアンを手に入れましたが、
どういう訳か、フックばかりします。
5番・6番はやや軽めのフック、7番・8番はフック、9番~SWまでは少し強めのフックに
なってしまいます。 
確かに元々ドロー打ちですが、ここまでフックするとどこに向いて打って良いのかわからなく
なってしまいます。
以前のクラブと、シャフトの硬さの違いかと思ってショップで聞いてみましたら、
「殆ど変わらないはずですよ」と。
自分の打ち方のせいなのか・・と思いスイングを色々いじってみましたが、
しっくりこず原因が分かりません。

何か方法がないのでしょうか? 教えて下さい。

〈A〉

『田中さん』からのメールにはクラブのメーカー名、機種が書いてありました。
いくつかの原因が考えられます。

(1)最近はどのメーカーも《ストロングロフト(ロフトが立っている)》機種のクラブがあります。ストロング機種の7番アイアンのロフトは【30度】。
一般的な7番アイアンのロフトが【34度】です。
同じ7番アイアンなのに4度も立っています。
7番アイアンであってロフトは6番アイアン! 当然 飛距離は得られます!

(2)それらの機種は、殆どが《ストロングロフト》+《チタンフェース》あるいは《マレージング鋼やバナジウム鋼》という反発の強いフェースが使われています。これらのフェース素材によっても飛距離は得られます。

(3)そして『田中さん』のフックの大きな原因となっている【ライ角】についてです。
メーカーの考えは(実際に聞いたことはないのですが想像するに・・・)
スライサーが真っ直ぐ打てることで飛距離アップに繋がり、ドローになれば更に飛距離が 出る・・・そのための手段として捕まりの良いライ角にする、つまり【アップライト】にセッティングする。
捕まりの良い球はそれだけで気持ちが良いものです、その上飛距離も得られる。と言う考え方だと思います。元々ドローヒッターである『田中さん』の場合、その度合いがより大きくなりフックに・・・と言う事です。

(4)大きな原因として考えられることは・・・
新しくお買い求めになったアイアンの【ライ角】は田中さんのスイングタイプ、あるいは身長にあっていない。 と言うことです。
NEWクラブの【ライ角】は田中さんにとって【アップライト】になっているためボールは左に曲がっているのだと思います。
元々ドローヒッターの田中さんにとっては、より大きく左に曲がってしまう結果になっているのでしょう。

『田中さん』へのアドバイスは、
お近くのリメイク工房で【ライ角調整】をしてもらって下さい。
その的確な方法として、古いクラブも一緒に持って行き、新旧クラブの球筋、曲がり幅などを
職人さんに詳しくお話し下さい。
工房職人は新旧のクラブを隅々まで計測し、あなたのお話を元に、満足いく調整をしてくれる
はずです。 万一、ステンレスボディーで曲げられないと言われた場合は、メーカーに問い合わせて下さい。メーカーには専用の【ロフト・ライ調整器】があるはずです。

※ 一般リメイク工房での【ロフト角・ライ角調整】料金は、1本800円前後ぐらいでしょう。( 地方によって、店舗によって、料金設定は変わります。ご了承下さい。)


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