漫画好きの最高に幸せな時間はず〜〜っと続いていました。
そうしているうちに読むだけでは飽きたらず、いつの間にかノートや教科書は
漫画で埋め尽くされるようになります!
一番よく描いたのは [ 紫電改のタカ ] だったなぁ・・・。
(紫電改)と(グラマン)の違いを描き分けて同級生達に自慢していましたね!
小学5年生の頃 [ボーイズライフ] と言う若者向け雑誌が創刊され、情報記事満載、
漫画も盛りだくさんだったように記憶しています。
当時としては時代を牽引する最先端の雑誌でした。
中でも私が大好きだった漫画連載があったのです。
若き実力派劇画家・さいとうたかを氏が [007 シリーズ]を描いていて、
それが読みたくて隠れて立ち読みを・・・。 5年生の私には、[ボーイズライフ] を
隠れて読むことが “ちょっと大人の仲間入りした気分” がして好きでした。
貸し本屋のオヤジに見つかり、いつも怒られていましたね。
さいとうたかを氏の連載は、その後 [ 挑戦野郎 ]へと続き、立ち読みの日々も続きます。
当然、貸本屋の親父との格闘も続きました。
1960年代は「月刊誌」や「週刊誌」が時代の波を変えようとする頃でもありました。
子供なりにその波を感じながらページをめくった記憶が今でも鮮明に残っています。
当時の貸本屋の存在はまだまだ大きく、小説・婦人雑誌・漫画雑誌・等々、
月刊・週刊の読み物、活字媒体の殆どのものが揃っていて、 大人も子供も一冊5円で
一泊二日間、小説などは10円で二泊三日間の貸し出しを受けるシステムでした。
我が家のすぐ近所にも貸本屋さんがありました。
当然私が手を伸ばすのは漫画の棚! あの頃の漫画と言えば【単行本漫画 】! !
当時は 単行本漫画全盛時代が続いていましたから。(なつかし〜)
時代劇漫画も沢山あって、白土三平氏、平田弘史氏、の二大巨匠がいました。
刑事(でか)シリーズには、さいとうたかを氏、さいとうプロダクションの若手三人衆
など色々な漫画家達がペンをふるっていました。(なつかし〜〜!)
影男シリーズは[堕靡泥(ダビデ)の星] で知られる、故・佐藤まさあき氏。
佐藤プロダクション発行、セブンティーン等では、わたなべまさこ氏、花村えいこ氏、
川崎三枝子氏など、異色な所では楳図かずお氏などが活躍。(なつかし〜〜! !)
当時「りぼん」「マーガレット」「少女フレンド」等の雑誌も創刊されていた記憶があります。
同郷で尊敬していた水野英子氏がこれらの雑誌で活躍していました。
(※なにぶん私の記憶だけで書いていますので、年代に多少のズレがあるかもしれません、ご容赦を。)
おぉっと・・・いけない、思い出話に浸り切ってしまう所でした。
好きだった漫画は数え切れないほど! いろいろな漫画に沢山の思い出があります。
書き出せばきりが無いですね、思い出は後日あらためて。
そんな風に漫画一色の生活が続き、気が付くと中学生に・・・。
多感な時期を迎え、女子を意識し、恋を知り、少しずつ大人へと・・・の筈でしたが、
漫画少年は漫画バカのまんまで、女の子に興味を持つこともなく、ひたすら漫画を
描き続けていました。
さてさて・・・この漫画バカは一体どうなるのでしょうか。
「第2話 漫画バカ誕生」 第3話につづく。